自己肯定感を育てるために③
2021/06/08
全てに完璧な人なんていません。
でも、自分が大人になってくると自分のことは棚にあげて子どもには
「何で〇〇しないんだ❗️」
とか、自分は仕事で疲れて一息ついてゴロゴロしているのに子どもには帰って来るなり
「宿題はしたの?」「先に行く支度をしなさい」等と急かしたり
「先にやらないなら夕飯は無しね❗️」
と脅すような言葉で、大人のこうあって欲しい、こうしなさい‼️ という勝手な思いで、無理やりやらせようとしてしまう言葉を何度も浴びせてしまっていませんか⁉️
「お父さんは寝転がってテレビを見ていて僕が狭いから前を通ると『見えない❗️邪魔だ』と言い、ぼくが同じように寝転がってテレビを見ていると『通れないだろ、邪魔だ❗️宿題はしたのか⁉️』
と言う。大人はずるい
『お父さんもいつも寝転がってみてるじゃん。』
と言い返すと、訳のわからないもっともそうな理屈を言ってスルーする。」
と言って、その一つ一つの親の行動や言動にイライラをつのらせていた相談に来た小学生低学年の男の子。
学校では、授業が始まると同時に「先生の説明(話)が長い」と集中力が持たず、貧乏揺すりを始めたり
「次は楽しい〇〇をやるよ」
と言う担任の先生の投げかけに
「どうせ、つまらないに決まっている」
と言い放ってしまう。自信があることには取り組むけれど、それ以外はあれこれ理由をつけてやろうともしない状態でした。
子どもは親(大人)の後ろ姿を見ているんですね。子どものまなざしは、張り巡らしたアンテナでいろいろなことを感じ、喜び自信に繋がったり、逆に心が傷ついてしまったりもします。特に、お手本となる親の行動からは言葉がなくても子どもは学びます。良いこともそうでないことも。
最初に述べた「完璧な人はいない」通り親も人間です。子どもの躾は親の役目だと気負い過ぎず、ありのまま
「ごめんね。今日は仕事大変で疲れたんだ~ちょっとゴロっとさせて!宿題とか終わってる⁉️ あなたも学校頑張ってきて疲れたか~まだだったら夕飯できるまでに終わらせちゃおうね🎶」
とお互いの気持ちに寄り添いながら相手も同じだよね。と思いやれる言葉が出てくる余裕が少しでもあると、子どもが親の前で緊張して表情がなくなってきたりする事も、学校等で何事も人のせいにしてすぐにキレたりする事も少なくなってくることでしょう。
親の育て方が悪いのではなく、親が頑張りすぎると、そこから家庭にも子育てにも仕事にも歪みが出てきてしまうことになります。
まずは、子どもに期待しすぎない楽な子育てを目標にやってみませんか?(伝えることは1回だけにする。それ以上は言わない等)
子育てには、社会や子ども達を取り巻く様々な環境が大きく関わってきます。いろいろな要因が子どもの成長や発達に影響を与えます。
決して親の子育てが間違っているとは言えません。
次々にわいてくる不安や悩みに柔軟に対応できるよう、肩の力を抜いて学校等や信頼できる周りの人、専門家等にも相談できる体制があると安心ですね。
人は、飾らず見栄を張らずありのままの自分を認めてくれることで心に安定をもたらし、どんな自分であっても、それでも「大好きだよ💕」と言ってくれ想ってくれる人がいることで自信を持って前へ進んでいけるのです。
「どんなあなたも大好きよ✨」
と言ってくれる、想ってくれるお父さんお母さんであって欲しいと、子ども達も小さな心で願っています。
完璧な人もいませんし、完璧な子育てもありません。
私達は人(親)から必要とされ自分のことを無償で愛してくれる存在があることで、ダメなところのある自分も好きになることができ、自己肯定感が育って、人にも優しくなれるのです。
そして、どんどん自発的な行動もするようになり自立していくんだと思います。
もちろん個人差はありますね。ペースや個性はそれぞれで良いと思います。
それをまずは、お父さんお母さんが理解し、受け入れていくことが子ども達の生きづらさを軽減してやれる第一歩ですね。
これを読んでくださったことをきっかけに、ちょっと自分の我が子に対する親としての振り返りをしてみてくださったら、とっても嬉しいです。
意識してみるだけでも違いますよ。