自己肯定感を育てるために④
2021/06/10
児童クラブの支援員をしていた時のことです。
もう何年か前ですが元気に「ただいま~」と帰ってきた2年生の子ども達が
「芹澤さん、今日算数のテストを返してもらったんだけど、もう最悪😖💦💨。やったばっかのところでまだわからないから難しかったんだよ。だからクラスのみんなもできても50点くらいでさ~私も46点だった。お母さんに怒られちゃうよ‼️」
と嘆きながらも
「でもAちゃん、クラスで一番で86点だったんだよ。すごいでしょ✨」
と自分のことのように得意げに報告してくれるクラスの子ども達。
本人のAちゃんは、恥ずかしそうに笑っているだけでした。
「すごいね🎵クラスで一番だったんだ。頑張ったね~😄」
とクラスの子ども達と一緒になんだか抱きあって褒めたのを覚えています。
ところが、子ども達がみんな帰って掃除をしていると、ゴミ箱の中にその86点のAちゃんのテストがクチャクチャになって捨てられていました。
私は誰か気に入らなかった子がやったんだと思い、そのテストをアイロンでできるだけ綺麗に伸ばして、次の日Aちゃんに話しました。すると
「それ、私が捨てたの❗️」
とビックリする答えが返ってきました。
「どうして⁉️」
と尋ねると
「お母さんが、テストは💯じゃないと褒めてくれない、喜んでくれないから❗️」
と言うのです。とてもしっかりしていて、勉強もできるAちゃん、それでもお母さんの期待にまだ応えられない自分をダメだと思っていたのです。
お母さんに、この話をすると涙を流しながら
「そんなつもりはなかったけれど、無意識に100点を期待していたかもしれません。100点じゃない時は、『残念😣💦⤵️あと○点で100点だったのにね。』と言ってしまっていたかも。」
とAちゃんを抱きしめて
「ごめんね😭 クラスで一番だったんだ。すごいよ。頑張ったんだね」
と言って帰っていきました。
次の日、Aちゃんが嬉しそうに「芹澤さん、ありがとう🎵昨日家に帰ったら、お母さんがテストを壁に貼ってくれて、お父さんと一緒にいっぱい褒めてくれた‼️」
と報告してくれました。子どもは、自分らしくいることや頑張ったことを認めて欲しいんですね。
親が期待しすぎると、子どもは息苦しくなります。期待しすぎないのんびりのびのび子育てをしていけるよう意識していきたいですね。